志賀高原三泊四日/つくることとつたえること

清心幼稚園の年長さんと一緒に、三泊四日で志賀高原に行ってきました。パパママと離ればなれで時々寂しくて泣きながらも、お友達と一緒に自然を楽しみ、冒険に心を燃やし、お友達と支え合う4日間でした。今のご時世、ただでさえ責任逃れで様々なイベントや遊びが奪われる中、三泊四日も子どもを連れてのお泊まり保育。清心幼稚園の伝統行事です。パパママにとっても、子どもにとっても、4日も離ればなれになることは初めての経験です。家と幼稚園の中だけでなく、行動のエリアを少しずつ拡げてきた年長さんの世界が、一気に拡大する機会です。

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2日目はガイドさんに案内してもらいながら、たくさん志賀高原のことを学び、楽しみました。僕の感動植物その1はモウセンゴケ!食虫植物のモウセンゴケは、この粘り気のある水滴で、蚊やブヨを食べてくれるそうです。そのおかげで、僕らが住むまちに降りてくる蚊やブヨの数が少なくなるんだって!ありがとうございます。

3日目は、1日目と2日目に感じたことを、表現してみようの日です。幼稚園からアトリエの一部をお引っ越しして、志賀高原にどこでもアトリエを設置!一番楽しかった思い出や、気になったものなどをグループごとに制作&発表します。

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アトリエ担当の僕は、この制作のアドバイスをすることになっていたのですが、どこの班も相談にきてくれず、悲しかった。しかし、社会人たるもの、仕事は自分で探さねば!と思い、出遅れながらもグループの制作の様子を見に行き、できる範囲で横やりを入れることにしました。唯一アイデアを膨らませることに協力できたのは、あるグループが制作した2日間楽しんだことを表現したショーケース。舞台を上げるのではなく、客席を下げる、というアイデアで、近くの坂道を使った舞台を作りました。客席と舞台の間には、志賀高原の植物と虫達がいて、自然をそのまんま舞台美術として利用しました。

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舞台美術の植物と、出演者のトンボ。

作るフェーズは、伝えるフェーズのためにある。
"発表の仕方"と"どこで発表するのか"を考えることによって、作ったものの見え方はまるで変わってきます。今回の発表は、どこでもアトリエから、近くのゲレンデにみんなを招待してジェスチャークイズを楽しんだグループ、坂道と段差を舞台に仕立てたグループの発表がとてもユニークでした。

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3日目の夜は、キャンプファイヤーは時代的にできずにキャンドルナイトでした。キャンドルを立てるためのグラスに透明でカラフルなシートを貼って、灯りを彩っていた子ども達。キャンドルナイトに移動する前の廊下で、非常灯をバックライトにキャンドルグラスを置くと、とてもきれいに光ることを発見し、楽しみました。ここに作ったグラスを置くときれいなんだよ!と友達に教えてあげて、順番に楽しむ。自分の感動を伝え、感動を共有すること、まさにこの伝えるフェーズのために、作るんですね。
子ども達の学びにとっても、ただ作ることを通して楽し学ぶだけではなく、どこがどうおもしろかったのか、なにに興味があったのか、作ってどう思ったか、何が大変だったか、など振り返ってみて、つたないながらも言葉にして、形にして、発表することで、自分の経験を学びに変えることができるんだと思います。人前に立って何かを見せたり話したりするだけでも、子ども達にとっては一大事。恥ずかしくて何も言えなかったり、うまくしゃべれなかったりするけど、またそれも良い経験になるんでしょうね。
僕も相当シャイな子どもでした。誰も信じてくれないんだけど。

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話は少し戻って、作るフェーズで、ある女の子が書いた作品プランのスケッチ。
膨らませたビニール袋にストローを差し、潰して空気をストローから抜くことで「ぶーーーっ」という音を出すバグパイプのような笛と、叩いてみんなで踊って楽しむための太鼓です。技術的にも時間的にも材料的にも実現することができませんでした。なんとか実現できるように、僕もプロフェッショナルとして燃えています!なのですが、三泊四日のお泊まり保育から帰ってくると、残念ながらうれしい夏休み、次にみんなが揃って登園するのは9月です。志賀高原での発見や感動を、熱いうちに振り返ったり、形にしたり、学びに変えていったりは、なかなかしにくいのかな。

今僕は前橋でシェアアトリエを探しています。そのアトリエが、こういう個の表現をつまみ上げて膨らませていく場にも使えたらいいなあ。


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