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ワタラセアートプロジェクトの現地視察に申込をして、栃木県日光市足尾町に行って来ました。
歴史の教科書に出て来るあの足尾です。
正直あまり詳しくは覚えていませんが、
足尾銅山鉱毒事件
があった街です。

足尾を流れている渡良瀬川は、とても美しい渡良瀬渓谷として、群馬県へと注ぎ、
渓谷と並走した渡良瀬渓谷鐵道が群馬県桐生市と足尾を結んでいます。

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ワタラセアートプロジェクト(以下WAP)は、6年くらい前から東京芸術大学油画専攻の学生を中心に発足し、
地域に根ざしながら活動を精力的に続けています。
地元群馬で行われているプロジェクトなので、前から知ってはいたのですが、WAPは愚か足尾に行くのも初めてでした。

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教科書やテレビで知れる知識は後回しにして、知らなかった土地のことを知ることは、とても刺激的なことである。
今は“まだ知らない”土地。
特に知りたいとも思ってなかった場所が、知りたいと思う土地に変わる瞬間。


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足尾鉱山の近くで、足尾鉱山によってできた街。
そして足尾鉱山の衰退と共に、衰退した街。

そのような街でどのような作品や活動を展開できるか考えながら歩いているが、
初めて行く土地というのは、どうしても観光的な観点が強く出て来て物事を考えてしまうし、
アテンドして下さったスタッフの方も、そのような紹介が多くなる。

やはり情報としてエキサイティングなのは、その日の夜にWAP代表の皆川さんが話してくれた街の人の話。
でも、聞いても当然顔は浮かばない、会ったことないから。

地域、という言葉を通して作品制作やアートプロジェクトを考えていくとき、
地域と言うレベルをどのレイヤーに設定するかが重要な気がする。

今まで僕は、フィールドワークを通して、街の特性だったり、文字に置き換えられない歴史性/場所性みたいなものを作って、地域と言う言葉に置き換えて来てしまった気がする。
場所性や歴史性みたいなことは、特に足尾のような特殊な歴史を持った土地の場合、その土地がどのような土地であったのか、ということは、いくらでも引き出せるだろうし、引っぱられてしまう。

という、どうもそうゆう癖があるので、
地域とは関係のない、どこの土地でもできるようなテーマを設定し、
個人との会話からスタートするプログラムが考えられないかと考えている。
(その話は、今後改めて深く書いていきたい。)

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しかし、炭坑夫が使っていた社宅が現存していて、当時から住み続けている人達がいることに驚いた。
負であるかもしれないが、このような遺産が足尾にはたくさんある。
遺産にアーティストが入り込み、レジデンスの時間を通して作品を制作していくWAP。
新しく土地にやって来たヨソ者のアーティストの日常が、足尾に流れている時間と交差する瞬間。

20組以上のアーティストが参加する予定になっているWAP2010。
アーティストインレジデンスプラグラムが、日常生活の延長として、どのような表現を生み出すのかが、楽しみだ。


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同世代の人達で集まってやっている(らしい?)ウェブマガジン「Platform WEB MAGAZINE」http://pmag.infoの 5月号リレーコラムに寄稿させていただきました。

キラキラ・サイドストーリー
http://pmag.info/2010/05/05/201005_column_kirakirasidestory/

キラキラ・サイドストーリーと題し、プロジェクトのかたわらにある物語に対する考え方を簡単にまとめてみました。
1600字という字数制限があり、文章の下手な僕にとって、字数以内にまとめるというのが思ったより大変でした…。ので多少文章に無理があるように感じますが、きっかけにはなっていると思います。
よかったら読んでみて下さい。

僕の活動では、このサイドストーリーという考え方から、『ナミノウタ』やら色んなプロジェクトが生まれています。


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by YUTAnakajima | 2010-06-09 12:54 | sidestory