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12月20日深夜〜25日まで、岐阜に行ってきました。

岐阜県美術館を中心に行われていた日比野克彦のプロジェクトに参加するためです。
岐阜県美術館はどこの県にでもあるような美術館なんだけど、この期間はちょっと違う!
世界中どこを探しても、モーゼ(模刻)の周りがダンボールってとこはここだけ!そして今だけ。

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写真に映っているのはタイトルにもなっている今回のメインイベントこよみのよぶね。
岐阜県の美濃和紙を使った灯りです。
写真を撮影しているのは美術手帖の記者。

直前になると思いもよらぬハプニングってのがつきもの。

今回はコレ。


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さすがは美術館。シャッターまでアート。
というのはウソで、脚立を下に置いたまま、シャッターを下ろしてしまったらしい。
しかし、こんなになるまで止まらないとは。以前に小学生が挟まれて死んじゃった事件があったけど、これは排除できる安全だから、改善して欲しいね。
でも過剰に子供や人を危険から遠ざけるのは良くないと思う。
最後に危険を回避するのって結局は自分だから、訓練する場がどんどん減っていってる気がする。
あれ、コレはなんの話だろう。


そしてもう1つのハプニングはコレ。
こよみのよぶね本体の崩壊。

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こよみのよぶねの舞台となるのは、美術館ではなくて長良川。
この日の天気はとても穏やかだったんだけど、昼過ぎから突然風が吹いて来て、提灯だのぼんぼりだのが飛ばされる飛ばされる。思わず長良川に落ちたやつもいて、大変な騒ぎ。

んでこれはこよみぶねの8なんだけど、これは風と関係なくて、橋の下にある電線に引っかかって折れました。

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そして薄暗くなった頃になんとか完成!!

1〜12までの数字を長良川の屋形船にくっ付けた、こよみのよぶねが完成。

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出航!



クリスマスイブは日比野克彦とともに岐阜城が一番良く見える敷居の高そうな料亭で持ち込みパーティー。
そのあと岐阜で有名なニンニク丸ごとのベトコンラーメンを食って、クリスマスは腹が…

お後がよろしいようで。
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今回House of PICNIC!!というのを作ってみたけれど、なんだかパッとしなかった。
もちろん今まで作ってきた作品よりも、ずっと自分のやりたいことに近づいている感覚はあるのだけれど、なんというかもうエスキースの段階でつまずいていたということに気付いた感じ。

本当に自分がやりたいことは何か。
という問いからスタートして、自分の中にある遊びという要素や、建築、そこから始まる「場」というもの、それらを統合したものが今回の作品だと思っていたけれど、さらにそれらを統合した段階で出来上がったイメージを、もう一度整理整頓し、自分のやりたいことは何なのか、という問いへ、一度フィードバックし、さらに組み立て直す、
こうゆう作業が必要だったんだなって思った。

そのズレが、今回のハードとソフトのズレというか、
んーなんかやりたいことは分かるけどね〜
というような感覚を多くの人に感じさせてしまったのではないか。

おもしろい
と言ってくれた人も多くて、今回は今までよりも気持ちがよかったけれど、そう言ってくれる人が、少なくとも15分以上は僕とその場で話をした人達で、もちろんお客の中には通り過ぎるように出て行く人も、部屋の中に入ってこない人も当然多くいて、実はそうゆうリアクションを無視しようとしていたんだけれども、そうゆう人達に、いかに面白いと思わせるか、これが欠けているように思えた。



ハードとソフトのズレについて/

今回やろうと思ったソフトは、室内でピクニックをしながらお話をすること。
従ってハードは、ピクニックをしながらお話をする室内。ということになる。

ズレてしまったのはもちろんハードなのだけれども、今回できてしまったのはつまり、ソフトに及ばない程度の演出+オルタナティブスペースにインストールすることへの無自覚
だったと思う。
前者に関しては、造形的能力のレベルの低さということで片付けられると思うが、後者については、エスキースの段階でのミスが原因であると思う。

最近、美術館やギャラリーなど、いわゆるホワイトキューブで作品を展示してみたいと思うようになった。
というのも、美術館で作品を観る、という当たり前の機能をReデザインしてみたいと思うからだ。
ここで自分が問うているのは、本当にやりたいことは何か、本当に楽しいことは何か、ということで、要は美術作品を観ることよりも、こっちの方が楽しいでしょ?というある種美術館や美術に対しての斜に構えた視点、大きく構えて言ってみると批判的な視点を提示してみたいのである。

という目論みがあって、それをオルタナティブスペースでやろうとしてしまったことが今回の作品を中途半端にした最大の原因であると思っている。

かつてゲームセンターだったスペースのど真ん中にある事務所の箱をギャラリーに見立てるという勝手なイメージを人に伝えるためのデザインを付け加えぬまま押し進めてしまったのである。

さらにHouse of PICNIC!!自体が、茶室のルールを踏襲するところから発想された作品であるのに、しつらえが茶室ではなく、ギャラリー。そりゃおかしくなるわという話。



んで、やり直しをしたいんだけど、タイミングで悩んでいる。
こんなことで悩むのは甘いと分かっているんだけど、悩む。

次の展示で決まっているのは、3月21日の代官山。
この頃にやり直しができれば、ちょうどいんだけど、2月3月ってのは実は春休み。
だから学校の工房が使えない。
会場での建て込みをしようとも、搬入日は1日、展示も1日、搬出も1日。
つまり持っていって置いて、持って帰れる家。
モバイリティ−溢れる、House of PICNIC!! light 
一家に一台!みたいなキャッチフレーズが付けられそうだけど、これを学校以外で作るのは、けっこう厳しいんじゃないか。

かと言って今からゆっくり作り始めて4年になってから完成。だと実は卒業制作に食い込むんじゃないかと不安になる。
食い込んだっていいかもしれないけれど、卒制はやりたいことが実はある。

こうゆうときってどうしたらいんだろう。
完全に外注しちゃうのも、学校以外の工房を借りるのもそんなお金は持ってない。

んー、学校の休みが長いのも考えものだ。
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お久しぶりです。
ブログ、展覧会のこととか、色々書かなければと思っていたんですが、ようやく重い腰を上げ、書き始めました。


先日日曜日、2ヶ月に渡り準備をして来たnine days' wonder blue sky museum!!が好評のうち無事に終了致しました。ご来場下さった皆様、まことにありがとうございます!
各出品者の次回活動にもぜひご期待下さい!



心配だったワークショップも無事終了!

お客さんも思ったより来てくれて、部屋がいっぱいになりました!
まあ狭い部屋ですが、それ以上来てしまうと会場を外に移さなければならなかったので、実はかなりちょうどいい人数でした。

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実は当日までに、歌詞を考えていくはずだったんですが、全く思いつかず。
とりあえず当日のノリで書こうと思うんだけど、これもうまくいかず、結局本番の時間になってしまう。

とりあえず、壁に歌詞用の模造紙を貼っておいて、期待していた当日のノリってやつで書いた歌詞が2行ほど書かれている。


模造紙の内容//

ハウスオブピクニックのテーマソング歌詞

おそらく外はもう冬
雨もり




暗い。
あいにくのこの日の天気を見事に映し出してしまっているこの歌詞。
当日のノリの使い方がうまくいかずあせりの見え隠れするこの2行。
ピクニックというにはあまりにネガティブ。


持ちかえさねば!!

ピクニックとは、前の日の天気予報では雨でも当日は何事もなかったかのように天気予報を裏切り晴れるもの!!



とりあえずこんな状況の中予想外に客が集まって来ていて自己紹介をしてとりあえず歌詞ができていないことをご報告。
お弁当を食べ、時間稼ぎのピクニックからスタートしたワークショップ。

その場で歌詞を考えても思いつかず、結局お客さんにふってみる。
するとみんなで考えることに!

これぞワークショップ?


最初に歌のタイトルを決めたらいんじゃないかということになって

「みんなで弁当食べようぜ☆」

というタイトルに決定!
こうなると勢いに乗り始める。

とにかくお客さんの発言を全て歌詞に採用。

新潟からわざわざお越し下さった佐藤家は前代未聞の4人家族全員「パス!」宣言がまさかの歌詞に!



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とにかくその後のことなど一切考えずにみんなで作った歌詞が出来上がった。

これに曲を付けるんだけど、あ、そういえば、


というかんじでちょっと忘れられていたこの日のスペシャルゲスト。

東京藝術大学音楽学部作曲科2年首藤健太郎君

何をしているのかと思えば、キーボードの下にうずくまり、なんと持参した五線譜にもうすでに♪を書き始めているではないか!

早い!!

というか頭の中で作曲しているのか!!
作曲ってピアノとか楽器とかでメロディーラインを引きながらしかやらないんだと思っていたけど、そうかこの人達は絶対音感とか持っていて、音を頭の中で思い描くことだってできるんだ。

普通にすごい。


できたところまで聞かせてもらったら、会場大盛り上がり。

みんなこんなスピード作曲初めて見るもの。そりゃおどろく。


もうちょい時間がかかりそうだったので、すかさず用意していた皿を配る。
陶芸の先生の失敗作を実はもらって来ていて、これを楽器にしようと思っていたのだ。



例えば単純に箸で茶碗を叩く。


食事のマナーで言ったら、とてもお行儀の悪い行為だけれども、少し考え方をずらせば立派な楽器になる。

同じ叩くでも、箸で叩くのと皿で皿を叩く。手で叩く。のではそれぞれ音が違う。

その他にも、こする、なでる、割る、重ねて叩く、、、、、、
とかとか同じ皿でも違う音がたくさんある。


その微妙な音の違いを発見して、楽器にして今回の音楽を演奏しようという魂胆だ。

一斉にカチャカチャ音が鳴り始めて、なんだかワークショップっぽい。


僕の思いつかなかった音を発見したっぽい人を見つけると、全ての音を止めて、その音を聞くことに集中してみる。
カチャカチャ鳴っていた音が止む瞬間でものすごく静かに感じる。

五感がものすごく研ぎすまされる。

そして見つけた音を鳴らしてもらう。
1つの音だけがなるとものすごくその音が聞こえる。



この日の僕の役目は演奏者でも作曲者でもなくて、指揮者。マエストロ。

演奏をストップさせたり、一斉にはじめさせたり、その場が1つのチームであることを強調する役割。

そんなこんなでいつの間にか出来上がったメロディー!!

さっそく聞かせてもらう。

いい!
なんかほんとに冬のピクニックって感じのゆったりしていて、楽しい感じ。

学校の音楽の授業のようにみんなでその曲を覚える。
独特な歌詞に乗せられたメロディーはみんなすぐに覚えられた。

この勢いで一回通しリハをして、
もうさっそく本番演奏!!!!


マエストロ中島佑太はタクトを探す。






あ、見つけてしまった。


『マイストロー』


この日のゲストの首藤君はいつも親父ギャグをかましてくれる。
この日もすでにそれはいくつか披露されていて、そのギャグはもうすでに場を作っていたようだ。

グループワークに似たこのようなコラボレーション系の時間では、その場にいる人やものに瞬間的に影響されることが多々ある。
普段自分1人では思いつかない範囲のことが自分の手から生み出される。


それがこの瞬間。

慣れないマエストロになった中島が手に取ったマイストロー。

「みなさんもうお分かりですね?」

と直接ギャグを披露することを避け、ストローをタクトに選択する。


そしてコンバスに指名した首藤ちゃんのおばあちゃん(取手在住)と握手を交わし、

草原の室内オーケストラ楽団 第一回公演 
ピクニックのテーマソング「みんなで弁当食べようぜ☆」
作曲:首藤健太郎 指揮:中島佑太


が始まった!!


素人の指揮に合わせて、演奏してくれた首藤ちゃんにはとても感謝しています。

もう指揮はもちろんメチャクチャ。
なんだか途中よく分からなかったけど、僕だけが勝手に感じたのかなこの一体感。

音楽の授業の時に感じた心地よさ。



もう一回演奏しても良かったけど、引き際も肝心、と思い、ワークショップお開き!

最後の挨拶の流れでそのままピクニックをして、

その後まさかのサイン攻めと記念撮影で、無事終了。

正直こんなにうまく行くのは思っていなかったとか。


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