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アーティスト・イン・レジデンスで何ができるか。

愛知県一宮市で中島が関わっているつくる。 で4月の第1週にアーティストインレジデンスの企画を立てることになった。

「つくる。」というのは場所の名前で、読んで字の如く、“作る場所”。

庭師の古川乾提(フルカワケンジ)氏が管理し、事務所としても使っている場所。昨年5月につくる。初となる
展覧会を開催したのだけれども、それ以来諸事情により、展覧会という形式ではあまりアーティストが関わっていないようだ。

今回は結局1年越しになってしまったタイ焼きの型が、(多分)もうすぐできる!!ので、当時の参加者にまた集まってもらいタイ焼きを焼こう!というのが中島の目的。
せっかくなので、他にも何かやりましょう、ということで色々企画を考えていてくれたみたい何だけど、あまり体力を削られるようなことをやっても、つくる。の良さも遜色していってしまう気がしたので、アーティストインレジデンス形式で、展覧会ではなく、オープンスタジオとして公開するのはどうか、と提案してみました。


ノリとしては、予算は0なので、勝手に一宮まで来て、勝手に作品作ってくれる人を集めて、
つくる。には場所を提供してもらうだけ。

それでも行ってみたいわ☆

という人はぜひ連絡下さい。
JOYFULnakajimaあっとまーくyahoo.co.jp


企画タイトル何にしようかなー
こうゆうふうに考えている時間が一番楽しい。



アーティストインレジデンスって、最近流行っている。流行りきってしまったかもしれないけど。活動場所の確保が難しい僕にとっては、大変ありがたい上、色んな場所に行って、色んな人と関わりながら作品を作りたい僕にとってはこの上ないシステムだ。

でも最近個人的なテーマで、『地域』というキーワードを考えていたんだけど、これって俺にとっては、地域って言うほど大きくなくて、もっと最小の『家族』なんじゃないかな、って思った。もう少し拡げると『グループまたはチーム』。
必ずしもグループワークがしたいわけではないけれども、誰かとの関わりの中に作品をポジショニングしていきたいと思っている。
アーティストインレジデンスでは、僕らアーティストがその場所までわざわざ足を運ばなければならない。つまり僕らは“よそ者”なわけで、その「家族」にとっても僕の家族ではないわけだから、当然僕はよそ者なわけだ。でも見渡してみると前の群馬県知事もよそ者だったし、日産の社長もよそ者だし、高校野球なんてレギュラー全員よそ者のチームだってあり得る時代じゃないか。
てことは、よそ者にはよそ者にしかできないことがある。よそ者だからできること。昔から外注とか委託ってもの合ったわけだし(関係ないか?)。

アーティストの能力を、観察力・発見(再発見)する力・何か別のカタチに置き換えていく力(発想力、想像力)ってことにすると、その場所で何か勝手に探し始め、何か勝手な価値を見いだし、何か勝手にカタチにする、ってことは、“地域”やらその場所にとっては、今まで自分たちでは気がつかなかったコトを発見し、何かが動き出すためのきっかけができることになるだろう。



今の段階で、このアーティストインレジデンスプログラムに興味があることは、『0が1になる瞬間』

さっきのアーティストの能力の話しだと、必ずしも0ではないかもしれないけれど、
何かが生み出される瞬間、まさに“つくる”ってことだと思うけど、

今回の企画は、完成された作品が作られ、展示されているというヤラレ尽くされた古い手法はもう忘れてしまって、アイデアだけでも、描きかけの絵でも、出会いだけでも、とにかく今までなかった「何か」が、生み出される、作られる場所と時間を作ろうと思っている。

それが「つくる。」の場所性だと思うし、「つくる。」が目指した姿なのではないかな、と中島なりに考えて、オープンスタジオ、という形式を提案してみたのである。


予算も0、場所はあるけど、他は0。
予算は1にはならないだろうけど、そんな状況から、タフネスとイマジネーションで1を生み出す。

楽しみだね!



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