空の積み木/創造性のサイクルを作る

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8月26日(日)に、山形県新庄市で行われた復興祭に、山車(新庄市では"やたい"と読む)を作って参加してきました!BSフジで10月に放送予定(放送日未定)の「つながるアート・エコトラの旅」の番組企画で、東京・深川〜福島〜仙台〜新庄と、松尾芭蕉の奥の細道を辿り、子どもたちとワークショップをしながらエコについて考えるプロジェクトでした。

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東京から新庄まで、作品と子どもたちの思いを運んでくれたのは、第一貨物の天ぷら油で走るエコ・トラック!番組のアドバイザーとロゴマークデザインは、師である日比野克彦。番組のナビゲーターを務めるのは、仮面ライダーイクサを演じた俳優・武田航平くん。
そして今回ワークショップするのは、日比野克彦から派遣されたチームヒビノ!中島佑太、高橋明弓、三堀真祈、渋谷萌、大高智子、真木まどか(東京のみ)がワークショップを切り盛りし、子どもたちの思いを形にします!

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空の模様を描いた積み木を、廃木材から作り出すワークショップです。
今回のプロジェクトは、『エコ』がメインのテーマ。ということで、エコとは何か、というのを最初に考えました。特に、「アーティストならではなエコとは何か」が大事だったと思います。材料の話で言えば、アートってぶっちゃけ、無駄遣いと言えますよね。ましてやエコ・アートって廃材を素材にするものが多いけど、リサイクルされる予定のものを奪ってきて、作品にしましたー、とかって、見た目のチープ感をなくすのが大変な上に、全然エコロジーじゃない。
じゃあ、アーティストならではなエコとは何か?

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どこかの誰かの想像力をくすぐる

今回の番組の目的は、新庄で復興祭りの山車(やたい)を作ることです。(実際にそうだったのですが、)お祭りの数時間のために作り、すぐに解体するものです。エコをテーマにしているいないに関わらず、ゴミが増えるわけです。お祭りのその先で、今回のエコ・アート作品をどうするのか、と考えた時に、どこかの誰かの想像力をくすぐるものにできないか、解体するからこそ使えるものは何か、と考え、「積み木」を思い浮かべました。

積み木なら、ワークショップの時間内でも遊べて、東京、福島、仙台の子どもたちの作った積み木が混じっていくことで、どんどん形が変わっていく面白さもあるし、お祭りの中でも変化する山車を作ることができるし、お祭りが終わった後も誰かのクリエイティブな遊びに使ってもらえます。

廃木材に価値を生み出す、という工程を経て、誰かの創造性を生み出す。そういうサイクルを新しく作り出すことが、アーティストならではなエコだと考えました。

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空はつながっている

どんな積み木にしよう?
考え始めてすぐに「空」をモチーフにしよう!と思いました。松尾芭蕉の弟子が曽良だから、じゃなくて、東京、福島、仙台、新庄をつなぐものってなんだろう?って想像した時に、空かなーって思ったんです。4つのまちの子どもたちがそれぞれ出会ったりすることは、今回の道中では演出できなかったし、少しでも次のまちへ次のまちへと、つながりを意識できるモチーフがいいなと思っていて、見上げれば、となりのまちとつながっている空が見える、という感覚が、総じて世界中とのつながりをイメージできるかな、と考えました。
リサイクルのための分別は、だれでも簡単にできるエコ活動ですが、でも自分1人の小さな活動が本当に地球のためになっているのか?という大きな視点では、なかなかイメージしにくくて、本当のエコを一人一人が考えていくために必要なものは、自分の行動が、世界全体とつながっていくことを想像するための力なんじゃないか、と思いました。

というわけで、4つのまちを周り、そのまちでもらった廃木材を使って空の積み木を作って来ました。積み木で作った山車も、チームヒビノのメンバーが積み木で遊ぶ感覚で作り、その山車と出会った子どもたちがまた遊び、解体され積み木に戻った積み木はまた次の場所の誰かが遊ぶ。

そんな2012年の夏でした。


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